よくもこれほど彫り刻んだものだ

京橋の繭山龍泉堂で ≪六田知弘写真展 ボロブドゥール≫ を見てきました.ボロブドゥールとは8世紀末から9世紀前半にインドネシア・ジャワ島に建立された石造仏教寺院で,ながらく忘れ去られていたのが,19世紀にようやく再発見されたのだそうです.そこに彫られているのは,仏像だけでなく,当時のひとびとや動植物など,じつに多種多彩です.立体的な像もあれば,浅浮き彫りもあります.数多くの石を積み上げて,その表面にさまざまな情景を描きだしているこの遺跡には,素朴な,そしてふしぎな魅力があります.