2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

過去を見直す姿勢

杉並区立郷土博物館 分館で ≪過去の記憶のよみとき方 −「個」の先にあるもの−≫ を見ました.昨年春につづいて,矢嶋又次氏の「記憶画」(30点)と,現代のおなじ場所の写真などを展示しています.「「記憶画」をよみときながら街の歴史を紹介します。[中略…

文楽と歌舞伎の写真展

神田駿河台の ESPACE BIBLIO というところで「渡邉 肇 写真展 人間浄瑠璃 第一回 文楽至宝尽の段」を見てきました.渡邉氏は1964年生まれの写真家で,ここ5年間に5万枚あまりの文楽にかんする写真を撮影されたそうで,そのうち30点ほどの作品を展示してい…

奇妙な作風

panpanya『蟹に誘われて』(白泉社,2014年 4月)というマンガを書店の店頭で見かけて,作者についての知識がまったく無く,内容も不明なのに,つい買ってしまいました.[以下ネタバレ注意]. なんとも奇妙な作風です.登場する少女(中学生?)の顔かたち…

紙,といったってぺらぺらなものばかりじゃない

紙の博物館で ≪金唐紙展≫ という企画展を見てきました.金唐紙とは,エンボス加工した和紙にさらにいくつかの処理をほどこして,凹凸のある豪華な装飾品(壁紙など)にしたものらしいんですね.ルネサンス期のヨーロッパで革で作られた「金唐革」というのが…

空気を感じさせる絵

損保ジャパン東郷青児美術館で ≪オランダ・ハーグ派展 近代自然主義絵画の成立≫ を見ました.ハーグ派とは,19世紀後半のオランダでバルビゾン派の影響を受けながら,17世紀オランダ黄金時代の絵画を再評価して,オランダ独自の風景や民衆を描いた画家たちを…

絵はがきあれこれ

石神井公園ふるさと文化館で ≪絵はがきの魅力 −時代の「生き証人」−≫ を見ました.パンフ冒頭の「開催にあたって」に「絵はがきは、明治の中頃から私製はがき(書簡)の一種という目的に加え、その時々の出来事や観光地の様子を、写真や絵を通じて世間に広く…