2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水野英子健在!

水野英子(画)・青島広志(文)『オペラへご招待! 魅力の名作オペラ10選』(学研パブリッシング/学研マーケティング,2012年 7月)を読みました.タイトルおよびサブタイトルのとおり,著名なオペラ10作をとりあげて紹介・解説しています.各章とも<作品…

「歴史感」とは

本村凌二『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫,岩波書店,2012年 6月)を読みました.「あちらこちらの新聞・雑誌に執筆したものを、加筆修正しながら一冊にまとめた」「岩波現代文庫のために編集されたオリジナル版」だそうです.前二…

芳年の魅力満載

『別冊太陽 日本のこころ 196 月岡芳年 幕末・明治を生きた奇才浮世絵師』(平凡社,2012年 6月)を読みました.昨年が国芳の没後150年にあたっており,ことしは芳年の没後120年だそうです.そんなわけで,このふたりの業績がいろいろなかたちでおおやけにさ…

「装身具」という概念だけにはおさまらないような・・・

事情があってカキコミがおくれてしまいましたが,昨13日にLIXILギャラリーで ≪聖なる銀 アジアの装身具≫ を見ました.中国からトルコまで,アジアを5つの地域にわけ,銀の装身具270点ほどを展示しています.すべてが銀製であるのではなく,洋白という…

「だらだら」ではない『だらだら日和』

TONO『だらだら日和』(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス,朝日新聞社/朝日新聞出版,2012年 6月)を読みました.作中に「とりとめもなくだらだらと/日常や思い出をつづります」(p. 51)とあるのですが,このことわりがきやタイトルに反して,だらだらではな…

英泉の世界にひたる

千葉市美術館で ≪浮世絵師 溪齋英泉≫ を見てきました.会期中に一部展示替えがあるそうですが,300点あまりを一挙に見ることができたのは,眼福というほかありません.芝居絵や風景画,花鳥画や風俗画などもありましたけど,英泉といえばやはり,爛熟的・頽…

てごろなハンドブックとしてオススメ

新人物往来社(編)『巨匠たちが描いた 神と天使と悪魔』(新人物往来社,二〇一二年五月)を読みました.<第1章 ギリシャ・ローマ神話の神々/第2章 キリスト教世界の天使と悪魔たち/第3章 北欧神話の神々と怪物たち>の三部構成になっています.が,…