2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

坂田靖子氏の新刊

坂田靖子『へだたり 坂田靖子よりぬき作品集』(ジャイブ,2011年 2月)を読みました. おもに『JUNE』や『小説JUNE』に載せた作品をおさめているとのことです.すでに読んだものもあれば,今回はじめて目にしたものもあります. ホモセクシュアルなふんいき…

山口仲美氏の新刊書

山口仲美『日本語の古典』(岩波新書(新赤版)1287,岩波書店,2011年 1月)を読みました.「古事記」から「梅児誉美」まで30点の作品をとりあげて解説・論評しています.といっても,文学史でも概説書でもありません.著者の姿勢は「プロローグ」であきら…

春画

ロジーナ・バックランド(矢野明子 訳)『大英博物館所蔵 春画 EROTIC ART IN JAPAN』(平凡社,2010年10月)を読みました. 大英博物館が所蔵する日本絵画・浮世絵のコレクションのうちには250点以上の春画がふくまれており,2013年春には春画の展覧会が開…

ギッター・コレクション展

千葉市美術館で《帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展》を見ました. 日本語を解さぬギッター氏が,じぶんの<目>だけをたよりに蒐集したコレクションだそうです.若冲や蘆雪や白隠や琳派や,いろいろありますけど,ギッター氏の…

マイセン磁器

サントリー美術館で《マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化》を見ました.文明や技術では世界最先端にあったはずの近世西洋が,陶芸の分野ではおくれていたらしい,というのがおもしろいですね.それを克服しようとする意欲が,マイセンの磁器を進展させ…

オノマトペ

ある定期刊行物(?)に,小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい 擬音語・擬態語の豊かな世界』(平凡社新書 474,平凡社,2009年 7月)という本が紹介されていたので,ちょっとおもしろそうだとおもい,買って読んでみました. オノマトペについて…

雨柳堂

波津彬子『雨柳堂夢咄 其ノ十三』(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス,朝日新聞社/朝日新聞出版,2011年 1月)読了.雨柳堂シリーズのうち,篁と釉月にまつわるエピソードは「最後の破片」(第10巻に収録)でいちおうのまとまりがついたんでしょうか.その後は…

ミュージアムをはしご

たばこと塩の博物館で《小林礫斎 手のひらの中の美 技を極めた 繊巧美術》を見ました. おどろかされた,というほかありません.雛人形の道具類などの精巧なミニチュアはこれまでにも見たことがありますが,そうした,ミニチュアとしてふつう想像されるもの…

イタリア

池上英洋『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書 496,光文社,2010年12月)を読みました. 「はじめに」につぎの記述があります. 「イタリアらしさ」がいかにして形成されてきたか―。本書は、 さまざまな歴史上のエピソードを追いながら、 イタリアという…

ブログはじめました

これまではブログにあまり興味がなかったのですが,パソコンの不調でホームページの更新ができなくなるおそれが出てきたため,「日記帖」をブログで綴ることに踏みきりました.