2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

おおやちき氏の多彩な世界

森下文化センターで ≪おおやちきの世界展≫ を見ました.わたくしが読んだのは『おじゃまさんリュリュ』と『キャンディとチョコボンボン』(ともに小学館文庫),『回転木馬』(小学館,2011年 3月)だけで,いかにも少女マンガふうな作品なんですが,そのい…

日本美術通覧

例によってカキコミが遅れてしまいましたが,昨23日は切手の博物館で ≪切手版日本絵画全集≫ を見てきました(なにせ「ふみの日」は入館無料ですので).解説のチラシによると三部構成になっていて,「第一章」は「著名画家によるオリジナルデザインの切手」…

現実より少し早めに花見を その2

今日はたばこと塩の博物館の ≪館蔵浮世絵に見る さくら いろいろ≫ にいってきました.飛鳥山や墨堤といった江戸の桜の名所と,そこにあそぶひとびと,吉原の花魁たち,芝居に出てくる桜,その他の浮世絵に描かれた樹木や鉢植えなど,いろいろな桜を提示して…

聖人がいっぱい

秦 剛平『美術で読み解く聖人伝説』(ちくま学芸文庫,筑摩書房,二〇一三年二月)を読みました.キリスト教にたいする敵対的・攻撃的な姿勢や卑俗な口調など,感心できかねるところもあるのですが,それでも,これはたいそう有益で便利な本です.聖母マリア…

現実より少し早めに花見を

事情があってカキコミがおくれてしまいました.以下の記述は昨16日のことです. GAS MUSEUM がす資料館で ≪サクラの花と開化名所展≫ を見ました.解説のチラシに「桜の花は明治時代になると、開化風俗と合わせて多くの錦絵に描かれ、作品に彩りを添えていま…

LED電球は高すぎる

風呂場の電球が切れてしまったので,量販店のコジマにいってみました.LED電球のほうが電気料金もやすく寿命もながい,として,いろいろな製品を大量に並べて宣伝していましたけど,3,000円ちかい値段なんですね.そして従来の白熱球にくらべて,すこし大き…

多才で多彩で多面的

日本橋三越のギャラリーで ≪生誕100周年記念 中原淳一展≫ を見てきました.中原淳一といえば,挿絵画家でありファッションデザイナーだと(ばくぜんと)おもっていたのですけど,それだけでない,じつに多面的な活動をしたひとなんですね.戦前の『少女の友…

貴重な映像

小沢昭一『芸人の肖像』(ちくま新書 996,筑摩書房,二〇一三年二月)読了.「小沢氏が長らく撮影保管してきた、人物や風景などの膨大な写真」160葉あまりを,「いわう芸」「あきなう芸」など8章にわけて紹介し,さまざまな雑誌類によせた11編の随筆も載せ…

訃報2件

団十郎丈の訃報に接しました.なんともいうべきことばがありません.歌舞伎座新開場をまぢかにひかえての死は,本人にとってさぞ無念であったことでしょう.若いときには,やれ発声がおかしいのなんのとあれこれいわれていましたが,それでもこのひとにはう…

トリビアなおもしろさ

山本陽子『絵巻の図像学 「絵そらごと」の表現と発想』(勉誠出版,2012年 5月)読了.この本のことは夏目房之介氏のブログ(2012年 6月25日条)で知りました.いつか機会があれば読んでみたい本のリストにあげて,といってもそういうリストをじっさいにつく…