2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『怖い絵』文庫化

中野京子『怖い絵 泣く女篇』(角川文庫,角川書店/角川グループパブリッシング,平成二十三年七月)を読みました.「『怖い絵 2』に加筆訂正し、 新たに二作を書き加えて文庫化したものです」との注記があります.「泣く女篇」と銘うっているのは,親本では…

小説?

中野京子『芸術家たちの秘めた恋 メンデルスゾーン、 アンデルセンとその時代』(集英社文庫,集英社,2011年 7月)を読みました.親本は『メンデルスゾーンとアンデルセン』(さ・え・ら書房,二〇〇六年四月)だそうです.タイトルにあるとおり,19世紀の偉…

ひねった設定がおもしろい

松苗あけみ『グリム艶童話 恋を欲しがるお姫様たち』(ぶんか社,2011年 8月)を読みました.グリム童話の「白雪姫」や「いばら姫」を下書きにしているんですが,それらをひねってパロデイー化しているところがおもしろいですね.そして,作品ごとに別の人物で…

吉右衛門とは?

エンパクで《初代中村吉右衛門展》を見てきました.初代吉右衛門といえば,六代目菊五郎とならぶ近代の名優で,時代物にすぐれ,独自の名調子で観客を魅了した,と,歌舞伎関連の本には特筆大書され,そして,たとえば戸板康二氏の著書などにはその役柄と人…

堀出し物?

東京国際ブックフェアにいってきました.電子出版にかんする展示が多いですね.この分野にこそ業界の未来があるとかんがえているのか,積極的なアッピールや講演をおこなうブースが多々ありました.が,因循なわたくしは紙を媒体とする出版物のほうに興味が…

新境地?

川原由美子『ななめの音楽 1』(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス,朝日新聞社/朝日新聞出版.2011年 7月)を読みました.これまでの川原氏の作品とはまるでちがうようです.近未来SFなんでしょうか.(あえていうなら「翡翠の森」にちかいのかもしれません…

ファミリーもの(?)

秋月りす『中間管理職刑事』(竹書房,2011年 7月)を読みました.オビに「秋月りす最初で最後?の刑事4コマ!」とあります.殺人事件など深刻なエピソードも出てきますけど,作品の構成としては4コマ目のオチをたのしむギャグマンガであり,全体の雰囲気…

海老蔵復帰

海老蔵丈が9ヶ月ぶり(?)に新橋演舞場の七月公演に出演したそうです.「待ってました」の声がかかったなどと,新聞は好意的に紹介しているようですけど,はたしてそれでいいのかどうか・・・.こういう報道のウラには,松竹からのはたらきかけがあったのでは…