2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

かなり混雑

永青文庫の ≪春画展≫ を見てきました.入場制限で待たされることはなかったのですが,会場内はかなり混雑しており,長い列がなかなか進んでくれず,全部を見るのにずいぶん時間がかかりました.<食い入るように見る>という常套句がふさわしいというか,そ…

濃い内容の入門書

車 浮代『春画入門』(文春新書,文藝春秋,2015年 9月)読了.永青文庫での春画展にあわせたのでしょうか,あるいは今年が「錦絵誕生から二百五十年にあた」るので企画されたのか,春画にかんする出版物が目立ちます.本書の著者は「時代小説家、江戸料理研…

ずいぶん変わった「京都論」

井上章一『京都ぎらい』(朝日新書 531,朝日新聞出版,2015年 9月)読了.「まえがき」に「京都を論じた本は、たくさんある。この本も京都論をくりひろげており、テーマの設定に新鮮味があるとは言いにくい。[中略]だが、その書きっぷりに、京都をえがく…

多面的な神さま

渋谷区立松濤美術館で ≪スサノヲの到来 いのち、いかり、いのり≫ を見ました.スサノヲは「大地を揺るがし草木を枯らす荒ぶる魂と、和歌の始祖としての繊細な美意識を兼ねも」っており「ときとしてスサノヲは天災として顕現しますが、見落としてならない点は…

現代の問題を告発する

清水玲子『秘密 season 0 2,3』(白泉社,2015年 9月)読了.「秘密」にとりかかるにはよほどの覚悟がいるので,発売当日に入手はしたものの,そのままになっていました.きょう,読みはじめ,一気に2冊を読みおえました.すごい,としかいいようがありま…

職人芸のすごさ

武蔵野市立吉祥寺美術館で ≪生誕200年記念 伊豆の長八 幕末・明治の空前絶後の鏝絵師≫ を見ました.長八のなまえを知ったのがいつだったか,はっきりとおぼえていないのですが,メモを繰ったところ,2003年11月にたばこと塩の博物館の企画展「大見世物」で「…

幽霊いろいろ

東京藝術大学大学美術館で ≪うらめしや〜、冥途のみやげ展 全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に≫ を見ました.全生庵所蔵の幽霊画と圓朝にかんする品々を展示する部屋と,それ以外の浮世絵や幽霊画などを集めた部屋との,2部にわけて展示してい…