2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

例によってヘンなマンガ

panpanya『動物たち』(白泉社,2016年12月)を読みました.例によってふしぎな作風のものばかりです.panpanya氏はさかなへの関心がつよいのかとおもっていましたが,今回の本はタイトルにあるとおり,いろいろな動物が出てきます.なかで「猯」と「狢」は…

京都の魅力にせまる(?)

『別冊太陽 京都を知る100章』(平凡社,2016年12月)読了.表紙に「100のキーワードを駆使し、汲めども尽きせぬ、「千年の都」の謎と魅力に迫る」とあります.井上章一氏をはじめとする20数名の執筆者が京都にかかわるあれこれを書いておられます.神社仏閣…

中世と近世の混淆(?)

国立西洋美術館の企画展 ≪クラーナハ展 500年後の誘惑≫ を見てきました.クラーナハは美術史の本では有名な名前ですけど,実物に接するのははじめてです.版画もあれば油彩画もあり,題材もギリシア神話や聖書からとったものもあれば,同時代のひとびとの肖…

マンガに連なる趣向・技法

日比谷図書文化館で ≪江戸からたどるマンガの旅 鳥羽絵・ポンチ・漫画 [後期展示]≫ を見てきました.展示替えがあるというので,前期展もいきたかったのですが,出かけるのがおっくうだったり,いろいろと事情があって,会期終了間近の今日になってようや…

「西洋」を受容することのあれこれ

文化学園服飾博物館で ≪日本人と洋服の150年≫ を見ました.タイトルには「150年」と謳っていますけど,じつはそれ以前,16世紀なかばごろの鉄砲伝来にはじまる西洋の文物の受けいれから,現代までをたどっています.羅紗や更紗といった,それまでの日本には…