2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっと変わった切り口による美術史

中野京子(監修)『マンガ西洋美術史 01「宮廷」を描いた画家』(美術出版社,2014年10月)を読みました.美術史の本というのは,時代順に様式や流派に沿った記述がなされるのがふつうですが,監修の中野氏は「はじめに」で「これまでとは少し違った括り方で…

多様で多彩で,(ある意味)前衛的

太田記念美術館で ≪没後150年記念 歌川国貞≫ を見ました.国貞といえば,七代目團十郎など文化・文政期の役者絵で有名な絵師,というのが一般的な評価かとおもわれますが(わたくしもそんなふうにおもっていました),そればかりではない,さまざまな分野の…

こういう切り口もあるのか

安村敏信『面白江戸アートギャラリー 江戸の十二支どうぶつえん』(東京美術,二〇一四年十月)を読みました.「はじめに」につぎの記述があります. 近年、動物をテーマにした絵画や工芸の企画展が各地の美術館で開催され、好評を得ている。[中略]とはい…

140周年

GAS MUSEUM がす資料館で ≪〜銀座から140年〜「ガス燈が照らした東京の街」展≫ を見ました.チラシの冒頭に「1874年(明治7)12月18日に、金杉橋から京橋までの銀座通り沿いに85基のガス街灯が灯り、東京におけるガス事業が誕生しました」とあります.それか…

美術作品といっていい

石神井公園ふるさと文化館で ≪特別展 型紙の美 −武蔵大学蔵 朝田家型紙コレクション−≫ を見ました.丹後の宮津で「天保年間(一八三〇〜一八四四)から明治三十九年(一九〇六年)まで紺屋を営んでいた朝田家からの寄贈資料を中心に展示」しています.型紙と…

生誕450年

練馬区立美術館で ≪見つめて、シェイクスピア!展 美しき装丁本と絵で見る愛の世界≫ を見ました.ことしがシェイクスピアの生誕450年にあたっており,再来年は没後400年になる,とのことですので,シェイクスピア関連の企画が多く出るものとおもわれます.本…