2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

親しみやすい入門書

桐竹勘十郎・吉田玉女『文楽へようこそ』(小学館,2014年 4月)を読みました.勘十郎師と玉女師による「私が好きな演目ベスト10」がはじめに写真で紹介され,おふたりの対談や,演目についての解説,人形の「首いろいろ」,「文楽ゆかりの地」などの情報の…

馬あれこれ

学習院大学史料館展示室で ≪馬 その歴史と学習院≫ を見ました.学習院は「日本で最初に学生馬術教育が行われた学校」なのだそうです.そうした所縁のためか,今回の企画展は「第I章 アジアを駆ける馬/第II章 中・近世史料にみる馬/第III章 学習院と馬との…

パステルカラーだけではない

三鷹市美術ギャラリーで ≪マリー・ローランサン展 〜女の一生〜≫ を見ました.マリー・ローランサンといえば,パステルカラーで女性たちを優美に描いた,甘ったるい作風の画家だ,というイメージがあって,それだけにあまり好きではなかったのですが,たまた…

三題噺というわけでもないんでしょうが

渡辺 保『煙管の芸談』(幻戯書房,二〇一四年四月)を読みました.「煙草」「酒」「水」の3部に分かれています.あらたに書き下ろされた,まえがきに当たる章で,著者の個人的な体験も折りこみながら,これらの道具(というか,テーマというか,あるいはア…