2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

井上章一氏の新刊

『妄想かもしれない日本の歴史』(角川選書 485,角川学芸出版/角川グループパブリッシング,平成二十三年二月)読了.「まえがき」に ジンギスカンが源義経だったという話を、 耳にしたことのある人は、 すくなくないだろう。しかし、 本気でそう信じている者…

観梅

青梅市の梅の公園にいってきました.吉野梅郷の一隅にある公園で,かなりの高低差があり,園内をひとめぐりしただけで,いい運動になりました.梅はまだ1〜2分咲きといったところですけど,けっこうの人出があるのは,春をまちのぞむひとが多いということ…

かまたきみこ氏の新刊

『まぼろし恋奇譚』(ぶんか社,2011年 3月)を読みました. 『妖かし恋奇譚』につづくシリーズ第2弾で,『月刊ほんとうに怖い童話』に掲載された作品をおさめています(ただし「ありす」は描き下ろしとのこと).原作(おもにバレエ)を換骨奪胎して,日本…

「前夜祭」ということば

朝日新聞の今月8日(火)の夕刊に渡辺金一氏の訃報が載っていました.そこに「前夜祭は8日午後6時、 葬儀は9日午後0時30分から東京都国立市中1の7の14の日本キリスト教団国立教会で。」とあります.「前夜祭」ということばが気になったので,訂正記事…

改革のむずかしさ

阿部謹也『歴史家の自画像 私の学問と読書』(日本エディタースクール出版部,2006年11月)という本を図書館の棚で見つけ,借りだして読んでみました. 阿部氏の最晩年の,おそらく最後の著書ではないかと,おもいます.<I 歴史家について/II 学問につい…

相撲の今後

大相撲についての論議がかまびすしいですけど,八百長を糾弾するマスコミの姿勢ははたしてほんとうに正しいのでしょうか.ここで,むかし読んだ本の一節を引いておきます. 思えば私もずいぶん昔から相撲を見たもので、 梅・常陸の時代から父に連れられて、 よ…

イタリア人気質?

ヤマザキマリ氏のエッセイマンガを2点,すなわち『モーレツ! イタリア家族』(講談社,2006年10月)と『イタリア家族 風林火山』(ぶんか社,2010年 7月)とを読みました. 国際結婚による異文化間コミュニケーションをあつかったマンガはすでにいくつか読…

ローマの温泉

ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』という本を書店の店頭で見かけ,つい買ってしまいました.(エンターブレイン発行/角川グループパブリッシング発売.I は2009年12月,II は2010年10月). オビの宣伝文句にあるとおりの,なんともふしぎな作品です.古代…

竹本 泉氏の新刊

『ねこめ〜わく 7』(朝日新聞出版,2011年 2月)読了. このシリーズ,まだ続いていたんですね.前巻(第6巻)が2009年 5月発売ですから,1年9か月もたっているわけで,ひさしぶりという感じがします.竹本氏が「あとがき」で書いておられるとおり,掲載…

温泉

日本温泉文化研究会『温泉をよむ』(講談社現代新書 2088,講談社,二〇一一年一月)読了. 日本全国の温泉を紹介する本や雑誌はいっぱい出ていますけど,本書は温泉についての学術的な考察をおこなった,マジメな本です.マスメディア上にあふれるガイド本…

関川夏央・谷口ジロー『カラー愛蔵版『坊っちゃん』の時代 凛冽たり近代なお生彩あり明治人』(双葉社,二〇一〇年一二月)読了.

こういう作品があることは知ってはいたんですが,あまり関心がなく,しかも今回のカラー復刻版は値段も高いので購入することなどはかんがえてもいなかったんですけど,ふとしたキッカケ(魔がさしたとでもいうんでしょうか)で買ってしまいました. 読んでみ…