2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

少女マンガにかんする貴重な企画展

江東区森下文化センターで ≪永遠の少女マンガ展≫ を見ました.「原画’(ダッシュ)」のほかにも,「編集者・小長井信昌の仕事」とか「三原順原画展示」といったミニ・テーマをもうけて,関連する資料を展示しています.書籍を手にとって見ることができるよう…

さまざまな意匠

文化学園服飾博物館で ≪きものの文様≫ を見てきました.チラシの冒頭に 日本のきものには、世界に類を見ないほど多種多様な文様が表され、表現の方法も具象や抽象などさまざまです。自然と共生する日本人の暮らしぶりは、文様表現にも色濃く反映され、身近な…

静と動,美と残酷が共存する森薫氏の世界

森薫『乙嫁語り 5』(エンターブレイン/角川グループパブリッシング,2013年 1月)読了.前巻で登場したライラとレイリの結婚のはなしが続きます.ストーリーらしきものはいちおうあるんですが,それよりも,章題のとおり「祝宴」の描写こそがこのはなし(…

さまざまな「印刷物」

印刷博物館で ≪印刷都市東京と近代日本≫ を見ました.「東京は日本で一番印刷が盛んな都市」だそうで,江戸後期以来のさまざまな出版物を展示しています.はじめに置いているのが『解体新書』で,「日本で初めて西洋書物を本格的に翻訳した書でもある」との…

ひろく知られてほしい人と作品

新聞でベアテ・シロタ・ゴードン氏の訃報を知り,樹村みのり『冬の蕾 ベアテ・シロタと女性の権利』(労働大学出版センター,2005年 7月)を本棚からひっぱりだして再読しました.樹村みのり氏はもっともっと知られてほしい漫画家さんですので,詳細なビブリ…

初春の見物

江戸東京博物館の常設展示室で ≪浮世絵の中の忠臣蔵 江戸っ子が憧れたヒーロー≫ と≪笑う門には福来る≫ を見てきました.忠臣蔵を描いた浮世絵類は数限りなくあるでしょうが,本展では4章にわけて79点の資料を展示しています.圧巻は第3章「歌川国芳「誠忠…