2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

概説書のように見えて,ポレミックな本なのかも・・・

倉田喜弘『文楽の歴史』(岩波現代文庫,岩波書店,2013年 6月)読了.「はじめに」に「文楽に関する書物は数多く出版されているが、三業にわたる通史のような歴史書はない。太夫が語る浄瑠璃にこそ精度の高い文献は多いが、三味線や人形の歴史は多分に無視…

<モノ>への関心という点で共通している3冊

宮下規久朗『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫,筑摩書房,二〇一三年七月)を読みました.「東京新聞および中日新聞に二〇一三年一月四日から四月五日まで連載された「神は細部に宿る モチーフで読み解く美術」をもとに、新たな話をいくつか書き加え、図…

連想のおもしろさ

中野京子『はじめてのルーヴル』(集英社,2013年 7月)読了.おもしろくて一気に読みました,と,書きたいところなんですが,じっさいには他の本にあれこれ手をのばしたため,読みおえるのにずいぶん時間がかかってしまいました.ただし,他の本を並行して…

つい買ってしまう

第20回 東京国際ブックフェアにいってきました.「国際 電子出版 EXPO」とか「コンテンツ 制作・配信 ソリューション展」といった展示も同時におこなわれています.出版活動のなかにコンピュータをとりいれるこころみはすでにいろいろとあって,これまでのブ…