ニワトリと瓢箪

<じつにさまざま>というタイトルを付したくなる企画展を二つハシゴしてきました.まずいったのが文京区教育センターの ≪鶏づくし≫ です.世界各地から集めたニワトリの剥製150羽が一堂に会しているのは壮観というか,ちょっと気味悪いというか,圧倒されました.大きさや色や羽の形態など,いろいろとちがいがあることは企画者の遠藤秀紀氏の本(『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』(光文社新書,2010年 2月))で知っていましたけど,イラストで見るのと実物(?)では,やはり迫力がちがいます.
ついで,上野にまで足をのばし国立科学博物館で ≪世界のヒョウタン展 人類の原器≫ を見ました.ヒョウタンといえば,胴にくびれのある独特のカタチと,酒をいれる容器としての役割をおもいうかべますが,そうした固定観念を打ち砕くほどさまざまな種類と用法とが世界のヒョウタンにはあることを,教えられました.大きさと形もいろいろなら,楽器として使うとか,装飾品,あるいは芸術表現の素材とするなど,多様な使われ方があることをはじめて知りました.この企画展は美術ファンの方へもオススメです.