骨がいっぱい

切手の博物館で ≪骨・骨・骨≫ を見てきました.「ヒトラーの仮面を持つ骸骨」の切手が冒頭に置かれています.図案が過激すぎるので発行中止になったそうですが,政治的なプロパガンダが旺盛な珍品といえるでしょう.以下,「骨」をテーマとする切手がいろいろと展示されています.恐竜を描いたものがあるかとおもえば,人の頭蓋骨(の進化)を示した切手もあります.が,骸骨というとやはり不気味で恐ろしいというイメージがあるためでしょうか,麻薬撲滅とか禁煙をアッピールする切手に骸骨が使われている例が多々あります.もっとも,わるいばかりではなく,チベット仏教の仮面やメキシコの祭り(「死者の日」といったでしょうか)での骸骨の活躍といった肯定的なあつかいもあるみたいです.さらに,橋や塔などの建築における「骨組み」や,傘や扇子の「骨」を描いたもの,逆に,骨のない生物(ナマコやクラゲなど)の切手も展示しており,じつに多面的に「骨」に迫っています.たいそうおもしろく見ることのできる企画展です.