遊園地あれこれ

石神井公園ふるさと文化館で ≪夢の黄金郷「遊園地」 〜思い出のメリーゴーランド〜≫ を見ました.浅草花屋敷と宝塚新温泉からはじめて,近・現代の遊園地をいくつか紹介し,後半では練馬区内の「兎月園」と「豊島園」とにかんする資料を数多く展示しています.豊島園はいまも健在ですが,兎月園は大正末期から昭和18年の秋まで,成増駅にちかいところにあったのだそうです.わたくしはまったく(名前すら)知りませんでした.遊園地とはいっても,一般大衆向けの施設というよりは,上流階級がおもに利用したところのようで,高級な料亭があったとか.創業者が卯年生まれであったところから,商標や酒器や食器に兎を描いている,というのも,しゃれています.それにしても,よくもこれほど多くの資料を集めたものと,感心させられます.現在の,娯楽がいっぱいの(ありあまっているといいたいくらいの)状況にくらべ,昔の遊園地には,そこにでかけていくだけで楽しむことができる,という不思議な「価値(魅力)」があったのでしょうか.