寿ぎのいろいろ

埼玉県立 歴史と民俗の博物館で ≪祝いの民俗≫ を見てきました.ほんとうはもっと前,正月の気分がただようころにいきたかったのですが,いろいろ事情があって,遅れてしまいました.「祝う」ということにはじつにさまざまな面があるんですね.はじめに宝船とか鶴亀といった「祝いの意匠」をあげ,ついで正月の飾りつけや郷土玩具,さらにはこどもの成長や婚礼にともなうものを200点ちかく展示しています.豪華な品もあれば,藁で編んだもの,木彫や張子細工,衣装や人形や道具類など,素材もおおきさもマチマチで,こうした「造形」をなんといったらいいのか,よくわかりませんけど,モノに対する畏敬の <念> というものがあったのではないか,というのがわたくしのおおざっぱな感想です.