オノマトペ

ある定期刊行物(?)に,小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい 擬音語・擬態語の豊かな世界』(平凡社新書 474,平凡社,2009年 7月)という本が紹介されていたので,ちょっとおもしろそうだとおもい,買って読んでみました.
オノマトペについて,いろいろな観点から記しています.「第2章 愛でる・感じるオノマトペ」では,ゴルゴ13がライターを点けるときの「シュボッ」という音のもつニュアンスや意味を考察されています.小説に出てくるオノマトペのつかいかたやそれがもたらす効果や,日常生活におけるオノマトペのはたす役割など,具体例をあげての指摘はどこも興味深く,たのしく読めます.
この本には直接関係のないわたくしの独断的な感想ですが,マンガのオノマトペでは,川原 泉氏の「もぎゅもぎゅ」と桑田乃梨子氏の「ぎくんぽ」とが双璧ではないかと,おもいます(笑).