マイセン磁器

サントリー美術館で《マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化》を見ました.

文明や技術では世界最先端にあったはずの近世西洋が,陶芸の分野ではおくれていたらしい,というのがおもしろいですね.それを克服しようとする意欲が,マイセンの磁器を進展させたのかもしれません.初期の作で,黄色をもちいたもの(cat. no. 13, 17.など)が,わたくしは気にいりました.
おもしろく見たものに,アウグスト強王がつくらせた動物彫刻があります.今回展示されているのはわずか数点にすぎませんが,500点以上の作を蒐集したとか.なかで「メナージュリ動物彫刻、 オオヤマネコ」(cat. no.48)は傑作です.というより,珍作というべきでしょうか.どっちを見ているのかよくわからない目と,おったったペニスとがいい味を出しています(笑).