かまたきみこ氏の新刊

まぼろし恋奇譚』(ぶんか社,2011年 3月)を読みました.
『妖かし恋奇譚』につづくシリーズ第2弾で,『月刊ほんとうに怖い童話』に掲載された作品をおさめています(ただし「ありす」は描き下ろしとのこと).原作(おもにバレエ)を換骨奪胎して,日本の時代劇などに仕立てているのが,いいですね.シリアスな絵と,かなりデフォルメされた絵(案外いいかげんな描写)とが共存しているのもおもしろく,かまた氏の特色はこんなところにあるのかもしれません.