文明の脆弱さ

現代日本のわたくしたちの生活がいかに<電力>によりかかっていたか,ということをおもい知らされている,というのが昨今の実情なのではないでしょうか.
<電力>がちょっとおかしくなると,スーパーマーケットの棚はのきなみ品切れになり,商店などでも照明をおとした不自由な状態が強いられています.
もっとも,昭和のなかごろあたりまでは停電はちょくちょくあり,テレビも一日中やっていたわけではなく,夕刻(午後三時から六時ごろ?)は放送がなかったようにおぼえています.ネオンサインをやたらときらめかせている今の状態のほうが異常なのかもしれません.ところで,東電の「計画停電」ですけど,混乱がひどいようですね.未曾有の事態なのでいたしかたないともいえますけど,この「混乱」の背後には当事者たちの「責任逃れ」という意識があるのではなかろうかと,かんぐってしまいます.いきなり停電になったら,そうなった地域からの非難はすさまじいでしょうから,停電の可能性ありとしておいて,そうはならない(であろう)地域を発表することによって,東電のメンツを保とうとする意図があるようにおもえます(カングリすぎでしょうか).