歌舞伎関連の催し

エンパクで《六世 中村歌右衛門展 私の愛したお役》を見ました.歌右衛門丈が演じた役は多岐にわたりますが,今回は「片はずし」を中心に構成しているようです.「先代萩」の政岡や「妹背山」の定高,「加賀見山」の尾上など,格調たかい役(およびその関連資料)を前面におしだしています.「阿古屋琴責」で使用した三種の楽器もありました.ほかに,どちらかといえばプライベートに属するかもしれないものとして,奥様の舞踊の写真や,厖大なスクラップブックや,各界のひとびととの私信なども展示されていました.
14:45 からは小野講堂で,関連講座の「六世 中村歌右衛門を語る」を聞きました.梅玉丈と山川静夫氏との対談です.冒頭で今回の地震のことが語られ,さいごの会場からの質問でも地震にさいしての役者さんの対処というか覚悟(?)のほどが話題となっていました.それほど,この地震インパクトはつよいんですね.