「これまで経験したことのないような大雨」

九州地方の大雨がすごいようですね.これを「これまで経験したことのないような大雨」と表現することが新聞で報じられていました.たしかにそのとおりの,わかりやすいいいかたですけど,まだるっこしいような気もします.「想定外の大雨」なんてどうでしょうか.「想定外」は昨年の大震災のさいに責任逃れのことばとして頻発されたために,あまり良いイメージがないので,気象庁がこれを使うのを避けたのではないかと,おもいます.あるいは,「未曾有」ということばもあります.「これまで経験したことのないような」という意味を簡潔にしめす表現ですけど,これも,「みぞうゆう」などと発声するひとがいるかもしれないので,そういう無教養な連中(とくに政治家)をあらかじめかばおうとする気象庁の親心なのかもしれません.