貴重な記録

カキコミの遅れのため,押せ押せになって日付がずれたままですけど,21日には狭山市立博物館で ≪ジョンソン基地とハイドパーク展 アメリカ文化に触れた頃≫ を見てきました.狭山市稲荷山公園というのは,大正天皇による陸軍特別大演習を契機に大正2年に誕生したのだそうですが,その後,陸軍の航空士官学校ができ,戦後はアメリ進駐軍の基地・住宅となったという来歴があります.パンフレット冒頭の「開催にあたって」に「かつて、狭山市(旧入間川町)と入間市(旧豊岡町)にまたがって、陸軍航空士官学校がありました。そこに戦後はアメリカ第5空軍が進駐してジョンソン基地となり、博物館のある狭山稲荷山公園には多くの将校用住宅が建ち並び、ハイドパークと呼ばれました。[中略]今回の企画展では、徐々に忘れられつつある近現代の狭山の歴史を、写真資料や実物資料とともに、当時を知る方たちの貴重な証言を交えて振り返ります」と書かれており,まさにこの文章のとおり,貴重な展示といえます.看板や標識やドアノブなどの実物をはじめ,ハイドパークのありさまを再現したミニチュアや,当時の写真や,ひとびとの回想など,数多くの資料を見ることができます.入館料わずか150円で,12p. のパンフも無料で付いてくるのですから,この企画展はオススメです.博物館からちょっと離れた場所で,ハイドパークの住宅二棟を復元していて,これも一見の価値ありです.いわゆるプレハブの,素材はチャチなものなんですけど,旧来の日本の民家にくらべると広くて明るくて,暖炉やユニットバスを備えており,当時の日本人にはさぞかしモダンなものと映って,羨望を掻きたてられたにちがいありません.