つい買ってしまう

第20回 東京国際ブックフェアにいってきました.「国際 電子出版 EXPO」とか「コンテンツ 制作・配信 ソリューション展」といった展示も同時におこなわれています.出版活動のなかにコンピュータをとりいれるこころみはすでにいろいろとあって,これまでのブックフェアでも紹介されてきましたけど,今回は逆に,コンピュータを使用するメディアのなかに出版を位置づける,という意味合いのほうがつよいようです.電子書籍の配信やインターネットを介しての販売など,<出版>の形態そのものが変わってしまうのかもしれません.もっとも,わたくしのような古風なアナログ人間には紙に印刷された<書籍>のほうがしたしみがあり,店頭で実物を見るたのしみは,やめるわけにはいきません.そんな悪癖(?)から,つい買ってしまった本をあげておきます.
今岡謙太郎『日本古典芸能史』(武蔵野美術大学出版局,二〇〇八年四月)
蜷川順子 他『顔をみること 表された顔をめぐる美術史・文化史的断章』(関西大学出版部,2012年 3月)
R.P.ネッテルホルスト山崎正浩 訳)『図説 聖書人物記 絵画と家系図で描く100人の物語』(創元社,2009年 9月)