古代の技術(?)におどろく

天理ギャラリーで ≪布留遺跡展 物部氏の拠点集落を掘る−≫ を見ました.布留遺跡とは「奈良盆地東部に位置する、旧石器時代から現代まで連綿と続く複合遺跡」だそうです.すでに戦前の1938年に調査がおこなわれ,その後何度かの発掘調査によっておおくの資料が出土しており,今回の企画展にもさまざまな出土品が展示されています.布留遺跡の東側には石上神宮が鎮座し,石上神宮物部氏とのかかわりがふかく,「物部氏は祭祀を司るとともに、軍事氏族としての一面も有していた」とのことで,そうした <祭祀> と <軍事> を示すようなものを,いろいろと見ることができます.古代の太刀(の柄や鞘)がのこされていたのには,まったくおどろかされました.臼玉という,こんにちのビーズ細工とでもいったらいいでしょうか,直径2ミリほどの石などに孔をあけて糸でつなげた作品は,現代の技術をもってしてもむずかしいのではないかとおもえるほどです.