これからも続けてほしい企画

中野区立歴史民俗資料館で,本日が最終日の企画展 ≪ポスターに見る戦中生活 須藤亮作コレクション≫ を見てきました.須藤氏は中野区江古田に住んでおられた郷土史家で,1,500枚以上のポスターコレクションを20年ほど前に当館に寄贈されたのだそうです.そのうち30枚を,他の館蔵資料とともに展示しています.戦時中のポスターには,じつにいろいろなものがあります.「廃せよ贅沢 前線偲んで簡素生活!」とか「生かせ廃品 国のため」とか「空襲!備へよ防毒面」とか,現在から見れば笑ってしまうような(あるいは切実な)文面もあれば,絵としてのできも,ありきたりのものが多いものの,シュールでインパクトのあるものもあって,一様ではありません.ポスターのほかにも,ガスマスクや軍服,千人針の実物など,こういうのがあったのかとおもわされるモノがいろいろと展示されていて,むかしの実態と「狂態」(と,あえていいます)をおしえてくれます.最終日にようやくいってきた企画展の感想をここに書いたところでたいして意味はないかもしれませんけど,こうした企画はぜひ続けておこなってほしいものです.とくに若いひとたちに見てほしいと,おもいます.