戦後70年を期して その3

石神井公園ふるさと文化館で ≪戦時下のくらし≫ を見てきました.国民服や防空頭巾や出征兵士のための日の丸の寄せ書きなど,これまでに他の博物館で見たのと同じようなものもありましたが,今回の企画展では学童疎開にかんする資料が多いのが特色です(と,おもいました).ある一家の,親元と疎開先とのやりとりをかなりくわしく(といってもそのごく一部でしょうが)紹介していて,親に宛てた手紙に,絵日記のように,じぶんたちの顔などを書きこんでいるところに,なんともいえぬ感慨をおぼえました.ほかに,成増飛行場にかんする経緯もくわしく展示紹介しています.「昭和18(1943)年、帝都防衛のため、現光が丘地区に成増陸軍飛行場が建設され」,ここからは「特攻隊も出撃した」とのことです.「戦後、飛行場は占領軍(GHQ)に接収され、アメリカ軍の家族宿舎「グラントハイツ」とな」り,「昭和48(1973)年9月に全面返還が叶」い,いまは光が丘公園となっているとのことです.こういう推移をあきらかにするこの展示は,むかしのことを知らぬ世代が増えつつある現在,やはりありがたいことで,これからもこうした企画を続けてほしいものです.