かなり混雑

永青文庫の ≪春画展≫ を見てきました.入場制限で待たされることはなかったのですが,会場内はかなり混雑しており,長い列がなかなか進んでくれず,全部を見るのにずいぶん時間がかかりました.<食い入るように見る>という常套句がふさわしいというか,そんな感じのひとたち(わたくしもそのひとりですが)がおおく,老若男女入り混じっており,恥じらうひともないのが印象にのこりました(わかい女性も平然として見ていました).個々の作品については,すでに本や雑誌などで紹介され論じられていますのでいまさら書くまでもないでしょう.ただ,春画は実物を見るにかぎる,という感想を持った,ということだけを記しておきます.そして(かなわぬことながら)じっさいに手にして,いろいろな角度からながめてみたい,という欲求をもった,ということも書いておきます.ガラスケースのなかにある「作品」を一定の角度から見るだけなのは,春画ほんらいの鑑賞法とはちがうのではないでしょうか.