「忠臣蔵」関連

すみだ郷土文化資料館で ≪忠臣蔵の浮世絵と赤穂義士の手紙≫ を見てきました.「忠臣蔵」を描いた浮世絵は膨大な数にのぼるでしょう.ここに展示しているのはそのうちのごく一部にすぎません.「すみだ」という地域を意識しての配慮でしょうか,「忠臣蔵」の場面のうち,師直の首を打ったあとの,引きあげの場を描いた絵が多かったようにおもいます.「仮名手本忠臣蔵」に材をとったすごろくや引札などもあって,「忠臣蔵」が日本の精神史のうえでどれほどの重要度を占めているのかを,おもい知らされます.普通ならそう多くは残らない江戸初期の手紙のうち,赤穂義士に関連するものが写本で伝わっているというのも,この事件のインパクトの大きさを示すものといえます.