時計のいろいろ

町田市立博物館で ≪魅惑の小宇宙! 懐中時計展≫ を見てきました.いまではあまり見かけませんけど,懐中時計にもずいぶんいろいろなものがあったんですね.初期の時計には針が1本しか無くて,おおよその時を示すだけ(現在の時計でいうなら短針のみ)だったらしいのです.が,その後の技術的な進歩によって,分針や秒針ができ,カレンダー(月や曜日)を表示したり,ストップウォッチの機能が付いたものがあらわれたりもします.が,それよりも,時計にほどこされた装飾が素晴らしいです.時計の裏面にエナメルで人物や景色を描いたり,ケースを金彩で彩ったり,宝石を埋めこんだりと,実用品というより宝物のような扱い方がなされていたようです.また,機械内部をわざとあらわしたものや,からくり時計というんでしょうか,人形が鐘を打つしぐさを見せるものもあり,じつにさまざまなしかけがあったことがわかります.吊り手が12時ではなく3時の位置についているのがあるのも,はじめて知りました.教えられるところの多い企画展です.