幅ひろい行動におどろく

まる一ヶ月以上更新をおこたってしまいました.熊本の地震のような「事実」をまえにすると,何もやる気になれなくなってしまったからです.もっとも,こんなウシロムキな姿勢は,生活上,好ましいものではありません.なにがしかの「行為」をおこない,感想を発信すべきであろうと,(それがほとんどゼロに等しいものであっても),かんがえることにしました.そこで,きょうは天理ギャラリーの ≪俳人 蕪村 生誕三百年を記念して≫ にいってきました.句集や書簡など,いろいろな資料を展示しています.蕪村というひとは,かなり筆まめだったのではないか,というのがシロートの第一印象です.しかも.現代の作家が原稿を書いてそれを出版社が印刷して刊行する,というのとはちがい,いわば同人誌を回し読みするかのような作業と行為がおこなわれていたらしい,というのが,やはりわたくしの印象(というか,想像)です.じっさい,蕪村はかなりあちこちに旅をしているようですし,「同人」(弟子)たちとの交流も活発であったらしいのです.このあたりが,現代の作家活動とはことなる様相を,見るものに感じさせる所以であるかと,おもわれます.さらに,絵画作品があります.本格的な墨絵もあれば,イラストにちかいものもあって,この文人画家の領域の広さをおもわせます.