ある種の美意識(?)

国立歴史民俗博物館の特集展示 ≪戦国の兜と旗≫ を見てきました.2013年秋に橋本麻里氏の『変り兜』(とんぼの本,新潮社)を読んで,写真では知っていたのですが,実物を見るのははじめてです.よくもまあ,こんな兜をつくって着用したものだと,呆れてしまうほどです.「カブキ者」の美意識をここに見るべきなのでしょうか.ほかに,旗指物というのもおこなわれており,鎧の背中に装着するための仕掛けも解説されていましたけど,できれば旗指物をじっさいに指して展示してほしかったです.旗指物のひとつとして,「落合左平次道次背旗」を展示しており(ただし22日以降は複製品),これは磔に処せられた人物を描いているのですが,やはりすごいというほかありません.