変れば変る

前回と同じタイトルになってしまいましたけど,今日いってきたのは武蔵野ふるさと歴史館の企画展 ≪井の頭と江戸≫ です.チラシに「今年、井の頭恩賜公園は開園100周年を迎えることにちなみ、江戸時代の井の頭池とその周辺を、典籍、古文書、絵図、錦絵などから紹介します」とあります.武蔵野の近辺は,古代からひとが住みついていたのは確かなのですが,江戸時代以前は原野がひろがっていた土地でしかなかったようです.それが,徳川幕府が江戸を首都とさだめて以来,郊外の地ではあっても,貴重な水源としての役割をにない,弁財天を祀ったりして.名所のような格式をもつにいたったらしいのです.『江戸名所図会』をはじめとする書物にとりあげられ,広重の浮世絵にも登場します.江戸のひとびとが石灯籠や手水鉢を井の頭弁財天に奉納していたということからも,この地の重要性をうかがうことができるかとおもわれます.