道具のあれこれ

中野区立歴史民俗資料館の企画展 ≪「書く」道具 手書き、複写、印刷へ≫ を見てきました.古代中国の筆記用具(筆や墨や硯など)が日本にもたらされ,広範囲に普及し,近代には鉛筆や万年筆があらわれ,さらにはガリ版刷りや和文タイプといったあたらしい発明品がおこなわれるにいたった経緯を紹介しています.筆記用具だけでなく,習字の手本帖や文机や文箱,セルロイド製の筆箱などもあります.ガリ版刷りには,反物の型染めがヒントになっているらしいなど,へ〜そうだったの,と,教えられることも多々ありました.日本のメーカーが作った鉛筆もいろいろと展示されていて,そのネーミングにも興味深いものがあります.身近なモノでありながら,けっこう奥深いところがあり,おもしろく見ることのできた企画展でした.