めずらしい切手とは

お札と切手の博物館で ≪切手の国の探検隊 〜めずらしい切手を求めて〜≫ を見てきました.希少な切手ばかりを展示しているのかとおもったら,そうではなく,ふたつの面から「めずらしい切手」に迫ろうとしているかのようです.ひとつは郵便制度としての切手についての解説であり,もうひとつはモノとしての切手そのものの提示です.制度としての切手には,ずいぶん変わったものもあるんですね.たとえばアメリカには「FOREVER」と書かれた切手(2007年以降)があり,これは「切手を買った後に郵便料金が値上がりしても、差額を払わずにそのまま永久に(FOREVER)使うことができる」のだそうです.また,日曜日には郵便を配達しないという慣習の国があって,切手にその旨が記されているものの,その部分を切りとって日曜の配達を望むという意思表示ができるようになっているものもあるとのことです.じつにいろいろですね.が,いっそうおもしろかったのは,切手の素材や印刷技術についての,実物を提示しての説明です.磁器やガラス製の切手もあれば,紙にエンボス加工して立体的に仕上げたもの,特殊なインクを用いた印刷によって見え方が変わるもの,こまかい文字をびっしりと詰めこんであるもの,さらには金箔や真珠や米粒が貼りつけられているものなど,まさに「めずらしい」切手をあれこれと覗いてきました.