ひねった設定がおもしろい

松苗あけみ『グリム艶童話 恋を欲しがるお姫様たち』(ぶんか社,2011年 8月)を読みました.グリム童話の「白雪姫」や「いばら姫」を下書きにしているんですが,それらをひねってパロデイー化しているところがおもしろいですね.そして,作品ごとに別の人物であるはずの「王子さま」と「魔女」とを,このシリーズではおなじキャラクターにして登場させているところに,松苗氏のユニークな感性を見てとることができます.5年ほどまえにぶんか社の雑誌に掲載されたもののようですけど,その後書き継がれているんでしょうか.続編を期待したいですね.