相変わらずとはおもいつつ・・・

桑田乃梨子桑田着ぐるみ劇場 だめっこどうぶつ 5』(竹書房,2011年 9月)読了.例によって例のとおりの内容なんですけど,やはりおもしろいですね.桑田氏の作品は基本的に学園マンガで,この「だめっこどうぶつ」も高校生の心理や感性を動物に仮託して描いている,と見ることができます.しかも,「着ぐるみ劇場」とあるように,着ぐるみを着た人間が擬人化された動物を演じている,という,いわば二重の構造になっているのが,ユニークです.今回の「第5巻」にはうる野くんの分身や影や,その他の新キャラも出て,ますます多彩な展開を示しており,今後がたのしみです.
(なお,「だめっこどうぶつ」には現代の画一的な学校教育にたいする批判があるのではないかと,以前,某掲示板に書き込んだことがあります.このかんがえは今でもかわっていません).