てごろなハンドブックとしてオススメ

新人物往来社(編)『巨匠たちが描いた 神と天使と悪魔』(新人物往来社,二〇一二年五月)を読みました.<第1章 ギリシャローマ神話の神々/第2章 キリスト教世界の天使と悪魔たち/第3章 北欧神話の神々と怪物たち>の三部構成になっています.が,分量的に多いのは「第1章」で,これだけで全体の約半分を占めます.既刊の『幻想世界の住人たち』とあわせて,かなりの量のギリシア神話の登場人物(およびこれに取材した絵画)に接することができた,といっていいかと,おもいます.まえにも書いたように,いろいろな描き方があるのが,おもしろいですね.ただし,ギリシア神話ローマ神話とで名前がことなるのが,そして英語読み(「ヴィーナス」など)もくわわって,ややこしくなっているのには,閉口させられます.