いまや世界的な規模となっている「マンガ」

森下文化センターで ≪外国マンガの世界≫ を見ました.チラシには「「スーパーマン」や「スパイダーマン」をはじめとするスーパーヒーロー。「スヌーピー」や「トムとジェリー」などの愛らしいキャラクター。今回、「田河水泡のらくろ館」には、アメリカン・コミックスを中心に中国、韓国、フランス、スペインなど、世界各国のいろいろなマンガや関連資料が勢ぞろいします」とあります.アメリカン・コミックスから影響を受けた日本の作品や,中国や韓国で翻訳出版された日本のマンガも展示してあります.マンガ本の形態なんかも国によってさまざまですね.フランスではバンド・デシネとよばれるものがあると聞いていますけど,今回の出展で見ると,かなりの上製本のようです.そういえばゴダールの「気狂いピエロ」に「ピエ・ニクレ」という大型の漫画本が出ていました.こうした<外国マンガの世界>を開催して実物を見せてくれるのはけっこうなんですが,ちょっと気になったことがあります.ここに紹介されていない国では<マンガ>はどういう状態にあるのでしょうか.たとえばロシアでは? あるいはアラブ諸国やアフリカでは? ないものねだりの注文かもしれませんけど,<マンガ>が世界中にどれほどいきわたっているのかと同時にどれほどいきわたつていないのかにも,注意をむけてくれたら,とおもいます.