歌舞伎座をめぐるあれこれ

和樂 六月号 特集 新しい歌舞伎の時代がやってきた!』を買いました.歌舞伎座の新開場を記念しての企画で,「坂東玉三郎と巡る新しい歌舞伎座」など歌舞伎関連の記事がいろいろとあります.ごく一部をひろい読みしただけですけど,「歌舞伎名作十演目入門ガイド」が古い写真を掲載しているのが,よかったですね.が,例によってのアラサガシで恐縮ですが,「東海道四谷怪談」の「あらすじ」にはあきれてしまいました.

四谷に住む四谷左門の娘お岩は、貞淑でまじめすぎて行き遅れている。半ば騙されて婿養子となり、お岩を妻にしたのが民谷伊右衛門。だが、伊右衛門は上司の妾に惹かれ、妊娠させる。妾を伊右衛門に押し付けたい上司は、結託してお岩を死にいたらしめる。(p. 62)

この「あらすじ」は編集部の手になるものでしょうが,この項に「解説」を寄せた上村以和於氏はこの文章を読んでおられたのでしょうか.そしてそれを許容されていたのでしょうか.