お化けがいっぱい

太田記念美術館で ≪特別展 江戸妖怪大図鑑 第1部 化け物≫ を見ました.来月は「第2部 幽霊」を,9月には「第3部 妖術使い」を展示するとのこと.妖怪とかお化けといったものは,論者によって用語の内容や定義にちがいがあって,かならずしも一定ではないのですが,むかしの人々(あるいは現代人も)にはこの世ならぬものへの興味・関心が深かった,ということはたしかかと,おもわれます.そうした関心が,浮世絵版画においてどのように表現されたのかを通覧しようとするのが,この企画展の企図であるようです.個々の作品を見るだけでもおもしろいのですけど,描き方の傾向や類型や趣向などに注目すれば,さらに楽しめそうです.