ばけものがいっぱい

小松和彦(監修)『ジャパノロジー・コレクション 妖怪 YOKAI』(角川文庫,平成27年 1月)という本を書店で見かけて,買ってみました.「はじめに」に「「妖怪」とは、合理的に説明できない現象や存在のことです」とあり,幽霊やばけものや河童など,絵画に描かれたものたちをひろく取りあげて紹介しています.国芳の作が多いですね.「第六章 偉大なる絵師たち」でも国芳にもっとも多くのページを割いています.河童や鬼などを文章と絵で解説した「妖怪事典」もあれば,「第七章」では「妖怪で遊ぶ」としておもちゃ絵や双六を挙げています.文庫サイズなのでやや小さいのが難ですが,それでも,どの章もおもしろく,楽しんで読む(ながめる)ことができます.